ボランティア活動等

チーム北条 宮城・福島訪問 活動報告

日程  2016年10月19日から10月22日

参加者 北條 義信、 鍋野 了悟、 藤井千龍、奥村  和子、  蔡  一恵、     (計5名)

福島訪問  活動報告①

秋。福島の山あいを抜けるときには鈴なりの柿をもったいなあと眺めていたが、今年は、その 柿が少ないように見えた。時期はずれに暑かった今回の福島では、いつも訪問する仮設住宅や障 害者作業所の他に、「福光の家」を訪問し、原発の不条理さを別の視点から考えることとなった。 ここには、鎖に繋がれたまま取り残されていた犬や猫たちの世話をしている人たちがいる。

 

訪問のきっかけは、『みえない汚染』という DVDを観たこと。飯舘村 にはペットや番犬として飼われていた犬 150 から 200 匹、猫 460   からz

800 匹、鶏 50 羽、豚1匹が残されたという。2013 年夏、平山ガンマン という50代後半の男性が、無人になった村に隣の県から休日を利用し てエサやりに通っていた。「メシも水もなく、小屋は汚くなっている、 外敵もある。気候の変動にも対応できない。つながれっぱなし。なにし ろ一人ぼっち」「鎖が首に巻きついて死んだ犬も」「あまりにも人間中心 主義だ」と平山氏はいう。

現在、飯館村に住んでいるのは、避難しなかった20軒と高齢者施設が一ヶ所。そして、「福光 の家」の彼ら。一時帰宅できるようになったが、将来にわたって住むことはできないそうだ。

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「見学だけならお断り!」との言葉にこたえ、私たちは犬た ちに目を向ける。かつては家族として人間とともに暮らしてい た彼らは、尻尾を振りながら鳴き叫んでいた。

犬の散歩は初めてというイレさん。捻挫をした足を引きずり ながらの鍋野くん。一匹に1時間近くもかけて犬の好きなよう にさせていたという藤井さん。遊んでもらっているようにもみ えた北條さん。私は、犬に引っ張られて2匹でダウン。雲一つ ない青空の下、みな汗だくになり、犬の散歩にかけずり回った3時間でした。

福島訪問  活動報告②

いくどめかの「フクシマ」

いちご産地の宮城県山元町も311東日本大震災で大きな被害を受けた。この地域にある「地球村工房」や「ポラリス」に通う障がいを持った人たちは、震災をきっかけに「自分たちにも出来ることを!」と、地域の人たちと支援する・される関係を超えた交流を深めている。

私たちは唄い・踊り、お茶菓子を頬張って、持参した一畳ほどの大きな手作り紙芝居をやりました。予想外の鋭い質問にタジタジしながら、世界中につながる「いのち」を共に考えました。3日後の常磐線開通式に披露するという歌も練習。いつも元気をいただいています。

浪江町の人たちが避難している北幹線応急仮設住宅は来年には撤去される予定。復興住宅への引越しが進められているが、今より広く頑丈な建物というだけ。親しい人と離ればなれになり、多くの若者はすでに出て行っているので、今後ますますお年寄りだけになる。選択肢はなく現状を受け入れても、先は見えない。いくどめかの訪問で私たちにぼつぼつ語り始めた人たち。長男と三男を津波で亡くしたとか、ここに来てから夫と母を亡くして一人になったとか。「狭い部屋の中もみてよー」。

小高町の人たちがいる大野台応急仮設住宅では、解体がすでに始まっていた。もちろん、いつまでもここに居たいはずはないが、元の場所に帰るにも不安状況が解消されたわけではない。一緒に逢えるのは今回が最後かもしれないね、と複雑な思いで別れた。

そして11月22日、東北でまた大きな地震と津波。原発という何十万年も治らない病を抱えた暮らしであることを、忘れないようにしたいという私の訪問でした。

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