藤井様
先日は大変お世話になりました。
今回は天気にも恵まれ、スケジュールにもゆとりがあり、 藤井さんの完璧な準備のおかげで疲れも筋肉痛もなく過ごしてます。
めずらしく(?!)大きなハプニングもなかったですし・・・
人の曲は歌えない(歌いたくない!)不器用な(本人談) 北條さんがまずはスタンダードな曲(上を向いて歩こう♪)から始まり、 ナツメロ等をやってくださったのには驚きました。
被災された方々には知ってる曲からのスタートで雰囲気良く感じま した。
メッセージ性の強いオリジナル曲も大事ですが、 オリジナル曲の連続では被災された方々を置き去りにし、自己満足の世界になりかねませんので、 今回のライブはノリもよく、皆さんが口ずさみ、楽しんでいただいているのが窺えました。
前回は武藤類子さんの話を聞いたり、仮設でも゛分断゜ を感じました。
今回は仮設暮らしの方も激減、公営住宅には当たらず、 新居に暮らすお金も引っ越す力もない高齢者が多く残っており、浪江の方は「 若い者は子供の事を考え、すでに仙台や他県に離れているけど、年寄りはやっぱり浪江に戻りたい」と言いつつ、 もうすぐ4年となると゛前向きに゜という気持ちも失せているようです。
長い年月のご苦労を想うと何も言うこともできず、 ただ黙って聞くことしかできませんでした。元気いっぱいの子供たちにはホッとしますが、年月が経ち、甲状腺の病気等、親御さん達の不安は量りしれません。
どんどん根は深くなっています。
ボランティアが自分の゛イベント゜になっていないか・・・と自問自答しますが一緒に鍋を囲み、食べて、話して歌って、笑って・・・・
このひとときだけでも被災された方々の気持ちが少しでも和らげば、福島へ行く意味もあり、福島で見たこと、聞いたことを自坊で伝えていく事に、 さらに大きな意味があると考えています。
まだまだたくさんの声を聞き続けていきたいと想ってます。
また機会がありましたら宜しくお願いいたします。
蜂須賀ひろみ