ボランティア活動等

チーム大河内

高田のけんか七夕に参加!」

日  時: 2012年8月7日

訪問場所:岩手県陸前高田市気仙町

活動参加者:大河内

去る8月7日、陸前高田市気仙町において、「けんか七夕祭り」が催されました。

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この「けんか七夕」は陸前高田の三大七夕の一つです。伝承によると900年前から続けられてきた祭りです。勇壮な笛と太鼓のお囃子にのせて、激しく山車をぶつけ、引き合います。もともと4台の山車がありました。しかし津波により、残った山車は1台だけになってしまいました。そのため去年の七夕では「けんか七夕」の由来のごとく、けんか(ぶつけ合い)が出来ませんでした。しかし今年は1台山車を新造し、2台の山車で念願のけんかをすることが出来ました。

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以前この祭りの頭領をされていた方が、このようにお話し下さいました。

「もともと山車の高さは33メートルくらいあってね。今より随分大きなものだった。盆の7日の迎えに祭りを行うことにも意味があってね。つまり大きな山車を目印に先祖がみんな集まって、帰ってくるんだ。津波で行ってしまったやつらも、みんなね。我々はその彼らの思いも込めて、声を張りあげ、太鼓をはたき、山車をぶつけ、この祭りを次の世代につなげていくんだ。生きるという時、人は縦糸と緯糸のつながりの中で生きている。この祭りはこの地域のみならず、人が生きてきた歴史を未来へ繋いでいく大切な縦糸なんだ。」

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伝統芸能、民謡、甚句、祭事には、その土地土地で起こった災害や悲劇、悲しみを乗り越えてきた歴史が彩られ、未来への切なる願い、希望、教訓が込められている。この「けんか七夕」も、ただ楽しいだけのイベントではない。数百年、幾多の先人から紡がれてきた、地域の大切な一本の縦糸である。どんな災害や悲劇をも乗り越え、人々を一処につないできたいのちの縦糸なのである。

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「オイヤサー!オイヤサーッ!」地元の若い衆にまじり、私も汗をかき、囃子にのせて声を出し、懸命に梶棒を押したり、綱を引き、津波で更地になってしまった町を歩きました。身をもってこの祭りを体感してきました。

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私も自分の身に薫習されている子供の頃の記憶、臭い、楽しかった祭りの風景が浜風の中しみじみと思い出されました。ここで見せていただいた大人達の力強い姿を今度は自分が担っていかなければならないんだなと感じました。威勢よく声を張り上げ、力の限り太鼓を叩いていた若い衆も、その汗だくの身に先人の姿を重ね、野原となってしまったこの地の人々と共に、もう一度この縦糸を太く太く紡いでいくのだろうと思いました。

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最後に、山車の車輪の保護、潤滑のためのロウソクを提供して頂いた名古屋教区のご寺院さまに深く感謝したいと思います。ありがとうございました。

 

大河内

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